2018年4月14日土曜日

大山友之さん「都子、聞こえますか オウム坂本一家殺害事件・父親の手記」

宮前一明さんから大量の宅下げ本とノートをいただいた。
貰ったものは捨てようが、公開しようがどうしようが構わないと以前から言われているので、
割と赤裸々に公開している。



(もちろん、関係のあった個人名などは公開しません。)

オウム関連の本が多い。絶版になっている降旗賢一氏の「オウム法廷」も何冊か。

今日は大山友之さん「都子、聞こえますか オウム坂本一家殺害事件・父親の手記」を読んだ。カバーが外してあり、読んだ形跡がある。

改めて、大山さんの感情、坂本弁護士ご一家について、捜査の不手際や警察・マスコミの横暴さ、法廷でのやりとりが、丁寧にわかりやすく書かれていてとても読みやすく、感動した。感情的になりすぎることもなく、冷静な視点も忘れない。

大山さんのような方を人格者で、立派というんだろうと感じる。都子さんが思いやりのある女性に育ったのもうなずける。高橋シズヱさんのご一家の取材を読んでも思うんだけど、「こういう親や家族っているんだ」と勉強になります。こういう親に育てられたかったです。私の中の家族や人間関係に関する感覚は、取り返しがつかない部分が欠落しているので、何かを言おうとしても薄っぺらくなってしまう。ちゃんとした家庭に育った方は羨ましい。

岡崎(宮前)一明さんが死刑を言い渡された時、判決文に一喜一憂しながら最終的に「これでよかったのか?」と葛藤されるのも、読んでいて胸が痛くなる。
ご自身の学生期、軍国主義だった教育が180度変わってしまった。
民主主義の本質が何なのかわからないまま、子育てに突入した。
それでも大山さんは校長先生に言われた「舵取り」とは何なのかを真摯に考え、迷いながらも誠実に実践されてきた。こういった時代の変遷の描写も興味深かった。

なぜ権利ばかり主張する人たちが増えたんだろう、自分たちの世代がオウムを育ててしまったのか、戦後の民主主義とは何だったのかと大山さんは問いかける。

この本は広く読まれてほしいと強く思った。


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